-子宮頸がん意識調査を実施- 病気の認知度は90% 86%の女性が検診の必要性を感じるも、20代の約7割が未受診 罹患者が増加している若年層への正しい理解促進が課題に

ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長 兼 CEO:小笠原 信、以下ロシュ)は、4月9日の「子宮の日」を前に、全国の女性2,000人を対象に、子宮頸がんに関する意識調査を実施しました。子宮頸がん自体への認知は全体で約90%と高い結果となり、86%が検診の必要性を感じていることがわかりました。しかしながら、検診受診率は全体で約半数に留まり、20代では約7割が検査を受けたことがないと回答しました。特に、罹患者が増加している若年層では、子宮頸がん発生のメカニズムや予防についての理解が十分ではないことが明らかになりました。

子宮頸がんの国内の年間罹患数は約11,000例、年間死亡者数は約2,900人と言われており、女性特有のがんの中では乳がんに次ぐ多さです。今回の調査結果を受けて、ロシュでは特に、若年層への子宮頸がんの原因や予防・治療に関する正しい理解促進が課題であると捉えています。子宮頸がんは、ガン化する前に予防することができる唯一のがんです。定期的な検診によって、病気の理解促進と早期発見が可能になります。特に、罹患者が増加している若年層の検診受診率向上に向けて、今後も情報発信に取り組んでまいります。

子宮頸がんの認知度は90%

子宮頸がんの認知度は、全体で90%と高く、各世代で高い結果となりました。(図表1)

検診の必要性を感じている人が86%

検診について、「定期的に受診する必要があると思う」が63%、「将来的に受診しないといけないと思うが、今はまだ受ける必要がないと思う」が23%で、合計86%が検診の必要性を感じています。89%(定期的な受診が必要:75%、将来的に必要:14%)が必要と回答した「健康診断」と同様に、多くの方が重要だと認識しています。(図表2)

年代別では40代では「定期的に受診する必要がある」と答えた人が71%であった一方で、20代では47%に留まり、「将来的に受診しないといけないと思うが、今はまだ受ける必要がないと思う」が35%で、年齢による認識の違いが大きく見られました。(図表3)

罹患者が増加している20代の約7割が検診を受けたことがない

子宮頸がん検診を受診したことがある人は、全体で53%(20代のうちの33%、30代のうちの55%、40代のうちの64%の方々)との回答が得られました。受診率は年代が上がるほど高くなり、20代では約7割が受診したことがない結果となりました。受診しない理由は、20代、30代は「受診にお金がかかるから」をあげる人が最も多く、また婚姻状況別で見ると、未婚者においては「検査が恥ずかしいから」とする人の割合が最も多くなっています。(図表4)

受診のきっかけについては、「自治体で、無料あるいは安く受診できるから」が39%と最も多く、次いで「健康診断のオプションにあったから」が25%を占めました。年代別にみると、20代で受診したことがある人は、「親や家族に受診を勧められたから」「将来、出産をしたいから」という意見が多く見られました。(図表5)

「若年層で急激に増加している」、「予防できる唯一のがん」等、子宮頸がんの理解は定期的に検診を受診している人ほど高い

全般的に、年代が上がるにつれて子宮頸がんに関する理解度が高くなりました。(図表6)
また子宮頸がん検診の受診経験・回数によって理解度に大きな差があることが今回の調査で明らかになりました。

子宮頸がんが「20代~30代の若年層で急激に増加している」ことについて知っている人は全体で51%(定期的に検診を受けている人:63%、受けたことがない人:39%)、「予防できる唯一のがん」と言われていることを知っている人は全体で24%(定期的に検診を受けている人:34%、受けたことがない人:17%)でした。また、「がんの発生にはヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスが関わっていること」を知っている人は全体で37%(定期的に検診を受けている人:53%、受けたことがない人:23%)、「HPVは一般に性行為を介して感染する」ことを知っている人は32%(定期的に検診を受けている人:43%、受けたことがない人:24%)と、定期的に受診している人ほど、理解度が高いという結果になりました。(図表7)

【調査概要】

調査主体:ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社
調査内容:子宮頸がん意識調査
調査対象:全国の20歳~49歳の女性
有効回答:2,000人
調査時期:2020 年3 月19 日(木)~3 月22日(日)
調査方法:インターネット調査
調査協力:株式会社クロス・マーケティング

【子宮頸がんとは】

子宮頸がんの国内の年間罹患数は約11,000例、年間死亡者数は約2,900名と言われており、女性のがん罹患統計では5位に入ります(※1)。また罹患年齢が20代にも広がるなど若年化が進む中で、全世代の検診受診率は欧米諸国の70%〜80%に対し42%程度(※2)と低い実態があります。
子宮頸がんの罹患率は、女性特有のがんの中では乳がんに次ぐ高さで、20代から30代の女性においては、罹患率はすべてのがんの中で第1位です(※3)。定期的に子宮頸がん検診を受けていれば、がんになる前の状態で発見することが可能です。

(※1)国立がん研究センター「がん情報サービス」より

(※2)2016年 厚生労働省「国民生活基礎調査」及び「OECD Health at a Glance 2015, Nov2015」より

(※3)国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センターより

【ロシュの子宮頸がん啓発活動】

ロシュは、臨床検査用の診断薬・機器のリーディングカンパニーとして、病気の早期発見、よりよい治療の選択、治療モニタリングのために価値ある検査の提供に努めています。子宮頸がんについても、HPV検査による早期発見の重要性を訴求するとともに、「あかずきん.jp」(www.aka-zukin.jp/)サイトの運営をはじめ、子宮頸がん予防のさまざまな啓発活動に取り組んでいます。2019年は、株式会社ディー・エヌ・エーの子会社であるDeSCヘルスケア株式会社と「Blue Star Project」をスタートし、国内全体の子宮頸がん検診の受診率の向上を目指すほか、子宮頸がん撲滅に取り組む佐賀県と「女性をがんから守る連携協定」を締結しました。

【Blue Star Project】

「Blue Star Project」では特設サイトを開設し、子宮頸がん検診への理解を促進することを目的としたコンテンツを配信するほか、同サイトに横浜市子宮頸がん検診実施医療機関一覧を掲載しています。これらの情報は、DeSCヘルスケアが提供するヘルスケアエンターテインメントアプリ「kencom」とも連動し、同アプリの利用者向けにも各種情報等を提供しています。

プレスリリース:
なお本プロジェクトでは、4月9日の「子宮の日」に合わせて4月2日(木)から4月22日(水)までの間、Instagramキャンペーンを実施しています。

佐賀県と連携協定を締結

ロシュは、2019年11月に子宮頸がんの予防に関する知識の普及や検診受診率の向上のためのコミュニケーションにおいて佐賀県と連携協定を締結しました。女性特有のがんについて、避けられるがんを防ぐとともに、早期発見・早期治療を促進することにより、佐賀県の女性をがんから守ることを目指します。
プレスリリース:
具体的な活動等については、こちらのサイトをご覧ください。

本件のお問い合わせ先

広報(報道関係者向け

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