ロシュ日本法人の品川オフィスには、多くの方にロシュを知っていただくための「Roche Experience Center(以下RXC)」があります。ロシュの歴史や世界各地の拠点、製品群やビジョンなどを、さまざまな展示やイベントを通じて体感できる場です。お客様は、医療関係者や取引先企業の方だけでなく、学生の方々など多岐に渡ります。
運営チームの原田さんと齋藤さんに、RXCを通じてどのような「おもてなし」をしていきたいか、目指すところを聞きました。
RXCが生まれたのは2017年3月、本社オフィスが品川シーズンテラスに移転したタイミングです。きっかけは、ロシュという企業の魅力をもっと知ってほしいという思いでした。すでに取引のあるお客様や取引代理店の方でさえ、ロシュが世界中に展開しているグローバル企業であることや、どのような社 会を目指しているかを知らないことがほとんどだったためです。
「ロシュの製品ブランド力については、これまでもお客様に感じていただいていました。しかし、ロシュ自体の魅力が、お客様に十分伝わっていないという危機感もあったのです『いい製品だから買う』から『ロシュの製品だから買いたい』と思っていただくために、ロシュがどんな企業なのか、どんなことを目指して医療に貢献しているのかを伝える施設が必要だと思いました」と話すのは、RXC運営チームの原田さんです。
そうして作られたRXCのコンセプトは、「AREA OF JOURNEY」。4つのエリアから構成されており、お客様にそれぞれのエリアを旅をするようにめぐっていただくことで、ロシュを体感できます。製品そのものを展示しただけのショールームではありません。
「4つのエリアの1つめ『About Roche』は、タッチパネル式のサイネージでロシュの歴史や世界の拠点を知ってもらうエリアです。
2つめの『Future of Laboratory』では、検査室のジオラマ模型をディスプレイし、ロシュが目指す理想のラボや将来のビジョンを表現しています。
3つめの『Explore Roche』は、9面マルチモニターが設置された多目的イベントスペースです。情報提供や情報交換を目的に、さまざまなイベントを開催してきました。最近ではWebセミナースタジオとしても機能しています。
最後は『Tailored Space』。お客様ごとのニーズや条件を伺って、製品をどのように配置していくか、個別のコンサルティングをさせていただく場です。検査機器をバーチャルで体感できるよう、VRも用意しています」(原田さん)