子宮頸がんは、私たち全員の力で終わらせるもの
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*この記事は、roche.comで公開された記事の抄訳版です。原文は こちら
子宮頸がんは「予防可能」であり、「治療可能」な病気であるにもかかわらず、今なお世界中で大きな脅威となっています。新たに子宮頸がんと診断される女性が後を絶たない中、この状況を変える力と責任が私たちにはあります。
世界保健機関(WHO)は、「2030年までに子宮頸がんを撲滅する」という重要な目標を掲げています。達成の柱となるのは「ワクチン接種・検診・治療」の3つです。定期的な検診でヒトパピローマウイルス(HPV)を早期発見することは、世界中の何百万人もの女性を子宮頸がんから守ることに直結します。
私たちが手を取り合い、受診率を高めていくことで、今を生きる私たち、そして未来の世代からもこの病気をなくすことができます。子宮頸がんは、私たち全員が向き合い、終わらせるべき課題なのです。
なぜ子宮頸がん検診が重要なのか
子宮頸がんは世界では女性に4番目に多いがんであり、毎年約60万4,000人が新た に診断されています1)。しかし、この病気は決して防げないものではありません。
子宮頸がんの際立った特徴は、その原因がほぼ特定されている点にあります。子宮頸がんの症例のほとんど(99.8%)は、HPVへの感染が原因です。HPVは主に性交渉によって感染します2)が、これは決して特別なウイルスではありません。性交渉の経験のある女性や男性の約80%が、一生に一度は感染すると言われているほど身近なものです3)。通常、健康な免疫システムを持っていればウイルスは体内で抑制され、問題を起こすことはありません。しかし、特定のタイプ(ハイリスク型)のHPVに長期間感染し続けることで、子宮頸がんを発症するリスクが高まります4)。
だからこそ、検診が重要になります。定期的な検診は、HPVの有無や、がんになる前の「初期の変化(異形成)」を発見することを可能にします。早期発見時の生存率は91%に達しますが5)、がんが進行した段階で発見された場合の生存率は17%未満にまで低下します8)。早期にリスクに気づき、病気が進行する前に介入することができれば、命を救うことができます。子宮頸がん検診は、ワクチン接種や早期治療と並び、この病気を根絶するために不可欠です。
検診受診を阻む「壁」
ロシュがヨーロッパ6ヵ国を対象に実施した2025年の調査では、4人に1人が依然として検診をキャンセル、または延期していることが明らかになりました6)。主な理由は以下です。
都合がつかなかったから(20%)
仕事が忙しかったから(27%)
現代社会において、仕事や家庭、人間関係など、無数のタスクを抱えながら検診の時間を確保することは容易ではありません。その結果、自分の健康が優先順位の後回しにされてしまうのです。受診率の向上を個人の努力だけに委ねるのではなく、社会全体で「受診しやすい環境」を作らなければなりません。
具体的なサポートが大きな変化に
子宮頸がんは、私たち全員で向き合うべき課題です。検診を受けることは、単に自分の身を守るだけでなく、周囲の人々に「健康を大切にする姿勢」を示す勇気ある行動でもあります。
HPVや検診について、友人や家族、職場で「当たり前のこと」として語り合いましょう。そのオープンな姿勢が、誰かの不安を払い、受診を後押しする力になります。また、多くの女性が「パートナーのサポートが受診の決め手になった」と回答しています7)。
身近な人々ができる具体的なサポートには以下のようなものがあります。
気持ちに寄り添い、安心感を与える
検診を話題にし「特別なこと」から「当たり前のこと」として話題にする
必要に応じて検診に付き添う
検診中の家事・育児の分担や送迎を行う
検診が終わった後も、「お疲れ様」と声をかけ、その経験を共有することは、本人が「理解されている」と感じ、継続的に健康を優先するための大きな力と なります。
検診を当たり前の習慣に
WHOは、「2030年までに子宮頸がんを撲滅する」という、大きな目標を掲げていますが、これは決して不可能なことではありません。その達成のためには、医療システム、職場、地域社会が一体となって、受診を妨げる障壁を取り除いていくことが不可欠です。
子宮頸がん検診に対して、不安や恥ずかしさ、あるいは戸惑いを感じる方はたくさんいます。特に初めてならなおさらです。そのように感じるのは、決して特別なことではなく、ごく自然なこと。検診ではどのようなことをするのか、その流れを共有することで、安心して検査を受けられることを願います。子宮頸がん検診が、誰もが受けるべき「当たり前の習慣」になれば、不安や検診へのためらいは消えていくはずです。
子宮頸がん検診の具体的な流れは こちら
(子宮頸がん検診情報サイト「あかずきん.jp」に移動します)
手を取り合い、誰もが健康を最優先できる文化を築いていきましょう。子宮頸がんのない未来は、私たち一人ひとりの行動の先に、必ず存在します。
情報サイト「あかずきん.jp」
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社は、子宮頸がんに関する情報サイト「あかずきん.jp (www.aka-zukin.jp/) 」を公開しています。特に検診受診率が低い20〜30代の女性に向けて、子宮頸がんの基礎知識や検診の具体的な内容を分かりやすく解説している専門サイトです。「検診がどんなものか分からなくて不安」「まずは正しく知りたい」という方に寄り添い、健康を守るための第一歩をサポートします。
参考文献
1. WHO-WHO-2024-Cervical Cancer-WebsitePage (v1.0)
2. Katrina F. Brown et al-The fraction of cancer attributable to modifiable risk factors in England, Wa (v1.0)
3. Tao, Y et al-Factors Influencing Men’s Attitudes toward HPV Vaccination in Males (v1.0)
4. WHO-Human papillomavirus and cancer- 2024-Infectious Diseases - WebsitePage (v1.0)
5. National Cancer Institute, (Updated 2023) Cervical Cancer Prognosis and Survival Rates
6. GWI – Roche. Cervical Cancer Europe Study 2025
7. Dsouza JP et al-Factors explaining men’s intentions to support their partner’s participation in (v1.0)
8. Cancer Research UK-Survival three times higher when cancer is diagnosed early-2015- WebsitePage (v1.0)