ロシュや検査の存在を知っていただくために。ブランドムービーの挑戦

「さいしょに病気とたたかう薬は検査薬だ」――そんなコピーを冠するロシュ・ダイアグノスティックスのブランドムービーが「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)2023 BRANDED SHORTS」にノミネートされました。6月に開催された上映セミナーには、SSFF & ASIAのアンバサダーを務める映画コメンテーター・LiLiCoさんも登壇し、社長の小笠原さんとトークセッションが行われました。

LiLiCoさんとのトークセッション

1分40秒のムービーでは、「初恋の人と結婚する確率」や「四つ葉のクローバーを見つける確率」などとともに「日本人ががんになる確率」や「初期段階で発見した子宮頸がんの5年生存率」が紹介され、検査の重要性にスポットライトが当たります。

上映セミナーに登壇した、SSFF & ASIAのアンバサダーのLiLiCoさんは「ムービーを見て、がんに罹患する確率の高さにびっくりしました。検査に行ったほうがいいとはわかっていても、どこか他人ごとにとらえている人は多いもの。わかりやすく、最後にドキッとさせてくれる構成のブランドムービーから、検査がさいしょに私たちを助けてくれることがよく伝わってきます」と語りました。

このムービーはどんな目的を持って、どのように制作されたのでしょうか。制作の背景やこだわりを、広報担当の川口さんに聞きました。

もっと、ロシュを知っていただく必要がある


――ブランドムービーを制作した経緯を教えてください。どうして動画という手法を取ったのでしょうか?

ロシュグループ自体は世界的な企業ですが、日本法人のロシュ・ダイアグノスティックス株式会社は、一般にはほとんど知られていません。取り扱っている検査薬や機器なども含め、会社のことをどのように広く伝えていくかは、広報としてずっと抱えている課題でした。そこで今回はじめて挑戦したのが、ブランドムービーです。動画なら情報量が多く、写真や文章だけでは語りきれないストーリーを伝えられるはず。動画コンテンツが増えている世の流れにもマッチしていると思いました。

――ブランドムービーに、どのような意義を持たせていましたか?

ブランドムービーの意義について、まずは、当社や検査というものの存在を認識してもらうための“きっかけ”にしてほしい、と考えていました。ロシュは医療業界では知られている会社ですが、将来を見据えたときには、現状で満足するわけにはいきません。もっと多くの方々にロシュを身近に感じていただく必要があります。一般の方々に認知されること、そして企業の信頼度を高めることは、働く社員たちの誇りにつながるはず。採用活動において、良い人材を獲得するための材料にもなるでしょう。また、医療・ヘルスケア業界でもDX化が進んでいくなかで、新規参入企業とのパートナーリングも意識する必要があります。そうした業界外のビジネスパートナーとよい関係を築いていくには、パートナー側から見た当社の価値をもっと高めていかなければなりません。そんな背景もあって、検査薬の役割を伝えるブランドムービーを企画したのです。

「検査は大切だから行きましょう」とは、あえて言わない


――このムービーの企画は、どのように生まれたのでしょうか?

検査薬や検査の重要性を伝えたくても、単純に「健康のために必要だから、検査を受けに行きましょう」と言ったところで、どこかで見たような啓発動画にしかなりません。その内容には誰も反対しないし、もちろん大切なことなのですが、当たり前すぎて誰にも刺さらないのです。多くの人に「!」「?」と感じてもらい、メッセージが伝わる動画にするためにはどうしようかと考えていたとき、企画会社が出してくださった案のひとつにあのコピーがありました。

「さいしょに病気とたたかう薬は検査薬だ」というコピーを見たとき、絶対にこれを使いたい、と思いました。動画では「初恋の人と結婚する確率」「四つ葉のクローバーを見つける確率」など、人生で遭遇するかもしれないさまざまな確率を紹介しています。「次はどんな確率が出てくるんだろう?」と思っていると、病気の確率の話が出てきます。見ている方はドキッとしますが、最後は前向きになれる構成になっています。ロシュという企業の誠実さや矜持はそのままに、検査薬そのものの価値を気づきと共に興味深く伝えていく、そんなユニークな世界観を目指しています。

公開後の好反響。検査の価値を「目に見える形にしてくれてありがとう」という声も


――公開後、社内外の反響はいかがでしたか?

まず、仕上がった瞬間にチーム内で「いいムービーができたな」という手ごたえがありました。社内で完成を伝えたあとも、何人かからすぐに「いいですね!」というリアクションが届き、社員がみずからお客さまにシェアしているという話をよく聞きました。「心のなかでは思っていたけれどうまく言葉にできなかったことを、目に見える形にしてくれてありがとう」と言われたこともあります。上映セミナーで代表の小笠原が「検査に関わる多くの方々が、潜在的に感じていたけれどなかなか周囲に示せていなかった検査の価値や貢献について、たくさんの方に伝わった」とコメントをしていましたが、まさにそのとおりだったのです。世界に150以上の拠点を持つロシュグループ全体のYouTubeチャンネルでも、再生回数は4位をマークしました。

――そうした企画に携わり、川口さんご自身はどのようなやりがいを感じましたか。

受け取った方から多くの反応をもらえたのは、本当にうれしかったです。日ごろの業務でこれだけのリアクションを受け取れる仕事はなかなかないので、想いを共有できた実感がありました。国内最大級のクリエイティブアワード「ACC」でシルバー賞をいただいたり、その縁で「SSFF & ASIA 2023 BRANDED SHORTS」にノミネートされたり、ゼロから始めた企画が形になって、どんどん広がっていく喜びもありましたね。

――最後に、今後のブランドムービーの展望を教えてください。

今回紹介した第一弾が2022年2月に公開されて、その10月には第二弾「検査薬はささえる、病気の前も後もずっと」も届けることができました。そして今年の10月、第三弾となる「検査薬で見えてくる未来を、もっと」を発表しました。第一弾では病気を発見する検査薬のフェーズ、第二弾では診断や薬効を確認するモニタリングなどを描き、第三弾では、未来に繋がる検査を描いています。さまざまな検査薬を扱い、患者さんに寄り添って病気の最初から最後までをフォローしているロシュだからこそ、こうした三部作を作れるのだと感じています。

こうした動画ひとつで一般の方々からの認知度が急激に上がるようなことは、おそらくありません。でも、今後もさまざまな角度からの広報を続けていくことで、ロシュ・ダイアグノスティックスを知って、好きになっていただけたらと考えています。


ブランドムービー三部作

第一弾「さいしょに病気とたたかう薬は検査薬だ」


第二弾「検査薬はささえる、病気の前も後もずっと」


第三弾「検査薬で見えてくる未来を、もっと  」

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