臨床現場を革新、質量分析を日常的な検査に 「質量分析用 i 601モジュール」発売のお知らせ
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長 兼 CEO:小笠原 信、以下ロシュ)は、「コバス pro」向けの新しい分析モジュール「質量分析用 i 601モジュール」を6月1日に発売したことをお知らせします。
「質量分析用 i 601モジュール」は、これまで高度な専門知識と熟練した技術を要し、長時間かけて行っていた質量分析の作業を自動化し、日常検査への導入を実現します。本製品は、液体クロマトグラフィ・タンデム質量分析法(LC-MS/MS)を用いて検体前処理から結果報告までを全自動で行い、ランダムアクセスで1時間に最大100検体を測定します。さらには検査室の個別のニーズに応じ、標準化された検査プロセスにより、臨床検査室の効率を大きく推進します。
質量分析法はこれまでの検査法と比べ、血中の不溶性物質や干渉物質の影響を受けにくく、高感度かつ高特異度で分析対象物を測定できます1),2),3)。さまざまな臨床状況において、より精密なデータに基づいた分析検査を迅速に提供することを目指します。より早い段階で高い精度の分析結果が得られることで、検査結果を待つ時間の短縮、さらには患者さんの負担軽減や、より個別化された治療の提供に繋がります。
ロシュは、医療を取り巻く課題に立ち向かい、革新的なソリューションを提供することで、医療システム全体の質の向上にも寄与できるよう尽力してまいります。
1) D'Aurizio F and Cantù M. Clinical endocrinology and hormones quantitation: the increasing role of mass spectrometry. Minerva Endocrinol. 2018 Sep;43:261-284.
2) Keevil BG. LC-MS/MS the First 20 years: A Personal View. Annals of Clinical Biochemistry. 2022 Jan;59(1):3–6.
3) Van der Gugten JG. Tandem mass spectrometry in the clinical laboratory: A tutorial overview. Clin Mass Spectrom. 2020 Jan;15:36–43.
【製品概要】
■質量分析用 i 601モジュール
トレーサビリティが担保された幅広いアッセイメニュー ※
※ 専用のアッセイとして、ビタミンDおよび一部のステロイドホルモンを測定するi packを機器と同時に発売します。その他の項目の測定に利用できるi packも順次展開予定です。日常的な検査室のニーズに合わせ、迅速かつ予測可能なターンアラウンドタイムを実現。
検査室のマニュアル作業を大幅に削減し、エラーの低減により、安全性・プロセス品質が向上。
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