がんゲノム医療エキスパートパネル運用支援ソフトウエア 「navify Tumor Board」、造血器腫瘍遺伝子パネル検査に対応開始 固形がんに加え、血液がんのエキスパートパネル運用支援を拡充
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長 兼 CEO:小笠原 信)は、がんゲノム医療におけるエキスパートパネル運用支援ソフトウエア「navify Tumor Board」の対応領域を拡充し、2025年6月より造血器腫瘍(※1)遺伝子パネル検査「ヘムサイト®」(※2)への対応を開始します。
近年、がん治療においては、遺伝子情報に基づくがんゲノム医療が個別化治療の一つとして推進されています。そのプロセスでは、複数人の専門家で構成されるエキスパートパネルによる検討が不可欠です。一方で、エキスパートパネルの準備には、患者情報や医学文献の情報収集など、多くの時間を要することが課題となっています。
「navify Tumor Board」は、エキスパートパネルに関連する業務を効率化し、検討をサポートするために開発されたクラウド型ソフトウエアです。患者さんの検査結果や病歴などのデータを集約して一元管理し、院内や連携病院間でのセキュアな情報共有を可能にします。RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を活用した患者のデータ登録は、入力作業負担を軽減します。また、エキスパートパネル用プレゼン資料や主治医向け返却レポートの自動作成機能なども有しています。これらの機能により、エキスパートパネルの準備から実施、振り返りまでを効率的にサポートし、医師をはじめとする医療従事者の業務負担軽減に貢献します。
2020年10月に発売を開始した「navify Tumor Board」は、現在、保険適用されている5つの固形がんの遺伝子パネル検査に対応しています。この度、「ヘムサイト®」(2025年3月1日に保険適用)への対応を拡充したことで、血液がんにおいても、エキスパートパネルに関連する業務の効率化、質の高い検討の実施を支援できるようになりました。
ロシュ・ダイアグノスティックスは、エキスパートパネルのさらなる効率化と、オンコロジー領域における患者さんの疾患管理のサポートを目指し、一人でも多くのがん患者さんが最適な個別化治療を受けられる社会の実現に尽力してまいります。
【エキスパートパネル運用支援ソフトウエア「navify Tumor Board」について】
1. End to Endのプロセスを効率化:
患者データの効率的な収集・構造化(RPA活用を含む)
症例に関連した治験・論文情報の検索をはじめとするクリニカルデシジョンサポート機能
エキスパートパネル用プレゼン資料、主治医向け返却レポートの自動作成機能
2. 過去症例のデータベース化と振り返り・検索・二次利用機能
3. 中核拠点、拠点、連携病院間のセキュアな環境でのデータ共有が可能
(※1)造血器腫瘍(血液がん):血液・骨髄・リンパ節・脾臓など血液細胞から発生するがんの総称
(※2) ヘムサイト®:製造販売元は大塚製薬株式会社
(国内初の造血器腫瘍遺伝子パネル検査「ヘムサイト」新発売 - 2025年3月1日より保険適用開始 -|ニュースリリース|大塚製薬)
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