本資料はロシュ・ダイアグノスティックスの親会社であるF.ホフマン・ラ・ロシュ社が2025年4月24日(スイス現地時間)に発表した英文プレスリリースを一部抜粋した抄訳版です。この資料の正式言語は英語であり、表現や内容については英語の原文が優先されます。(記述される製品には日本未発売の製品も含まれています)
原文は下記URLよりご参照ください。
*日本国内では、血糖自己測定関連事業は、ロシュDCジャパン株式会社が担当しています。
*特に記載の無い限り、この書類における全ての成長率は恒常為替レート(CER)で計算されています。
(CER:2024年の平均値)
2025年4月24日 バーゼル発
ロシュは2025年も勢いを保ち、第1四半期におけるグループの売上は6%増加(恒常為替レート)
ロシュグループの売上は、新薬と診断薬の力強い成長により、恒常為替レート(CER)で6%増(スイスフラン換算で7%増)
診断薬事業部門の売上は、製品と様々な国や地域にわたる強い需要により、中国での医療価格改正の影響を打ち消し、売上は安定的に推移
ハイライト:
・革新的な次世代シークエンシング技術である、シークエンシング・バイ・エクスパンション(SBX)テクノロジーを発表
・今後5年間で、米国における医薬品および診断薬の研究開発・製造に500億ドル(USD)を投資する計画を発表
・ロシュ・ジェネンテック・イノベーションセンター・ボストンの設立計画を発表
2025年の見通しを確認
ロシュのCEO、トーマス・シネッカーは次のように述べています。「2025年は順調な滑り出しで、グループ全体の売上は恒常為替レートで6%増加し、いくつかの重要な目標を達成しました。
最新のデータから、アルツハイマー病治療薬として開発中のBrainshuttle二重特異性抗体と、次世代の血友病A治療薬として開発中の有望な新薬が、第III相試験に進む見込みです。Zealand Pharma社とは、アミリンを新たな単独の体重減少治療薬として、そして当社のインクレチンCT-388との固定用量製剤として開発しています。診断薬部門においては、他に例を見ないスピード、処理能力、柔軟性、そして高精度を兼ね備えた画期的な『シークエンシング・バイ・エクスパンション(SBX)テクノロジー』を発表しました。
ロシュは、既に米国で大規模な事業を展開しており、25,000人以上の従業員、15の研究開発拠点、13の製造拠点を有していますが、500億ドル(USD)を投じて事業をさらに拡大します。これは、革新的な医薬品と診断薬を通じて、米国の患者さんのニーズに応え続けるための重要な施策です。
引き続き、力強い成長を続け、通年の業績予想を達成できると確信しています。」
ロシュは、グループの売上が1桁台半ば(CER)で増加すると見込んでいます。1株当たりのコア営業利益は、1桁台後半(CER)での成長を目標としています。ロシュは、スイスフランでの配当の更なる増額を見込んでいます。
2025年の第1四半期におけるグループの売上は、6%増(スイスフラン換算で7%増)の154億スイスフランでした。
医薬品と診断薬への強い需要が、Avastin(がん)、Herceptin(乳がんおよび胃がん)、MabThera/Rituxan(血液がんおよび関節リウマチ)、Esbriet(肺疾患)、Lucentis(重篤な眼疾患)、ならびにActemra/RoActemra(関節リウマチおよびCOVID-19)の特許保護期間終了による2億スイスフランの減収や、中国での医療価格改正といったマイナス要素を打ち消しました。
診断薬事業部門の売上は、35億スイスフランで安定を維持しました。免疫学的検査や病理学的検査を中心とした需要の増加が、中国での医療価格改正の影響を打ち消しました。
ヨーロッパ・中東及びアフリカ(EMEA)の売上は、免疫学的検査、生化学検査、および免疫染色検査ソリューションの売上が牽引し、4%成長しました。
北米では、すべてのカスタマーエリアにおいて基盤ビジネスが7%成長しました。アジア・パシフィック地域における売上は、中国での医療価格改正の影響により、15%減少となりました。
【事業領域説明】
コア・ラボ:免疫学的検査および生化学検査用の診断ソリューション、カスタムバイオテック
モレキュラー・ラボ:病原体の検出およびモニタリング、ドナースクリーニング、性感染症関連、遺伝子、がんゲノム遺伝子検査用の診断ソリューション
ニア・ペイシェント・ケア:緊急治療室、医療施設、または患者のすぐそばで行われる診断ソリューション。および、統合・個別化された糖尿病マネジメント製品(血糖自己測定器等)
パソロジー・ラボ:病理学的検査および、コンパニオン診断のための診断ソリューション
広報(報道関係者向け)