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糖尿病と脂質異常症の包括的な管理を通じてプライマリ・ケアを支援、POC検査ソリューション「コバス® click」システムを発売

 

2025.11.17

ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長 兼 CEO:小笠原 信、以下ロシュ)は、指先からのわずかな血液で糖尿病、脂質異常症、炎症に関連する3項目を測定するパック式臨床化学分析装置「コバス® click」と新開発の試薬ディスクを12月1日に発売します。本製品は、患者さんのそばで迅速な検査結果を提供します。クリニックや病院外来など、プライマリ・ケアの現場における心血管疾患や、そのリスク因子となる糖尿病、脂質異常症の早期発見と継続的な管理に貢献します。

「コバス® click」は、糖尿病マーカーであるHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)、脂質異常症マーカーである脂質の3項目(総コレステロール、HDL-コレステロール、トリグリセライド)、そして炎症や感染症の指標となるCRP(C反応性たんぱく)の測定が可能なパック式臨床化学分析装置です。HbA1cおよび脂質は、デュアル測定機能により1度の指先穿刺で同時に測定できるため、動脈硬化や心不全などの心血管疾患リスクの早期発見や、プライマリ・ケア施設での治療サポートに貢献します。

本製品は、世界90カ国以上で10年以上にわたり安定した精度を提供してきた「コバス® b 101システム」の後継機として発売します。測定精度を高めるため、HbA1c測定におけるヘモグロビン変異体による干渉を抑え、脂質測定では採血部位の油脂によるトリグリセライド(TG)値への干渉を検知・補正するフェイルセーフ機能を新たに搭載しています。操作性においては、コンパクトな設計にバーコードリーダーを内蔵し、精度管理フローの簡素化を実現します。また、直感的に操作でき、反応性の高い静電容量式のタッチスクリーンを採用することで、スムーズな操作を可能にします。

ロシュは、POC検査ソリューションの提供を通じて、患者さんにとって身近なクリニックや病院外来などにおける診断と継続的な治療管理をサポートし、質の高い患者ケアの実現に貢献してまいります。

【製品概要】

販売名
 本体:コバス click
 試薬ディスク:コバス HbA1c 測定試薬ディスク 2
        コバス 脂質測定試薬ディスク 2
        コバス CRP 測定試薬ディスク 2

測定時間:HbA1c(約6分)、脂質(約6分)、CRP(約4分)

主な特徴:
● 1 度の指先穿刺でHbA1cと脂質の両方を測定できる「デュアル測定機能」を搭載
● バーコードリーダー内蔵により、ワークフローを簡素化し、手作業によるエラーを低減
● WLAN / LAN 接続、および検査結果を送信するための通信規格(HL7 / POCT1-A)に対応し、データ管理システムとスムーズに連携
● 新開発の試薬ディスクは、点着面が両面になり検体点着がスムーズになったうえ、ワンクリックで検体をロックし再開封を防止
● 試薬ディスクは冷蔵不要(室温:2〜30°C)で最大16カ月の長期保管が可能

【製品写真】

左:コバス click(外形寸法:高さ 184mm、幅 135mm、奥行 234mm)
右:コバス HbA1c / 脂質 / CRP 測定試薬ディスク 2

本件のお問い合わせ先

広報(報道関係者向け)
[email protected]

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