ロシュグループ/診断薬事業部門 2023年度通期業績のお知らせ

本資料はロシュ・ダイアグノスティックスの親会社であるF.ホフマン・ラ・ロシュ社が2024年2月1日(スイス現地時間)に発表した英文プレスリリースを一部抜粋した抄訳版です。この資料の正式言語は英語であり、表現や内容については英語の原文が優先されます。(記述される製品には日本未発売の製品も含まれています)
 

原文は下記URLよりご参照ください。

 

*日本国内では、ダイアベティス・ケア事業(血糖測定関連事業)は、ロシュDCジャパン株式会社が担当しています。

*特に記載の無い限り、この書類における全ての成長率は恒常為替レート(CER)で計算されています。
(CER:2022年の平均値)

2024年2月1日 バーゼル発

ロシュグループ/診断薬事業部門 2023年度通期業績のお知らせ
  • ロシュグループの通期の売上は、恒常為替レート(CER)で1%増(スイスフラン換算で7%減)、COVID-19関連の売上およびバイオシミラーの影響を相殺し、2023年の見通しを上回る

  • COVID-19製品を除くと、ロシュグループの売上は8% 増

  • 診断薬事業部門の売上は、基盤ビジネスが7%増という好調を維持する一方で、2022年のCOVID-19検査の高い需要が影響し、全体で13%減少

  • 診断薬事業部門の2023年第4四半期のハイライト:
     ・Elecsys NfL (多発性硬化症)がFDAよりブレークスルーデバイス指定。革新的な新しいアッセイ(B型およびE型肝炎の検査)発売
    ・LumiraDx社(ポイント・オブ・ケア技術のプラットフォーム)と買収合意
    ・ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックスの医薬品セクターで、ロシュが世界第3位、中外製薬は世界第2位

2024年の見通し

ロシュは、グループの売上高が1桁台半ば(恒常為替レート)で増加すると見込んでいます。一株当たりのコア営業利益は、2023年の税務紛争の解決による影響を除き、売上高の伸びに概ね沿って成長させることを目標としています(恒常為替レート)。ロシュはスイスフラン建ての配当金をさらに増配する予定です。

 ロシュのCEO、トーマス・シュネッカーは次のように述べています。「ロシュグループの業績は、COVID-19製品の売上減少を補う以上の良好な成長となりました。ロシュの基盤ビジネス(COVID-19を除く)は、8%増(恒常為替レート)で、引き続き力強い成長を維持しました。その結果、2023年の見通しを上回りました。同時に、スイスフランがほとんどの通貨に対して大幅に上昇したことで、スイスフラン換算の業績に強く影響しました。また、私たちは医薬品事業および診断薬事業の両パイプラインにおいて、良好な進展を遂げました。最近のハイライトの一つはinavolisibです。第III相試験において検討された経口療法では、進行または難治性の乳がん患者において、死亡または疾患の進行リスクが50%以上低減することが示されました。この医薬品をできるだけ早く患者さんにお届けしたいと思っています。新たなパートナーシップや買収は、炎症性腸疾患や心代謝性疾患といったアンメット・ニーズが高い疾患領域に対応しています。私たちは将来の成長に向けて良い位置にいます。」

ロシュグループの業績

2023年におけるグループの売上は、1%増(スイスフラン換算で7%減)の587億スイスフランとなり、この年の見通しを上回る結果となりました。この増収は、COVID-19関連の売上が43億スイスフラン減少する見込みであったことと、がん治療薬MabThera/Rituxan、Herceptin、Avastinのバイオシミラーによる影響(合計11億スイスフラン)を補って余りあるものであり、全体では54億スイスフランの影響(恒常為替レート)となりました。

ほとんどの通貨に対してスイス・フランが大幅に上昇したため、恒常為替レートと比較してスイス・フラン換算の業績に影響を与えました。

診断薬事業部門の業績

診断薬事業部門の基盤ビジネスの売上は7%増加し、特に心疾患検査を中心とする免疫学的検査、生化学検査、そして免疫染色検査用の検査ソリューションがこの成長に大きく貢献しました。

 診断薬事業部門全体の売上は、13%減の141億スイスフランでした。COVID-19 検査に対する需要が予想通り大幅に減少したことを反映しています(2022年の41 億スイス フランに対し、2023 年の売上は8億スイスフラン)。

COVID-19検査に対する需要減少の影響により、北米、ヨーロッパ・中東・アフリカ (EMEA)、アジア・パシフィック地域における売上は、それぞれ 21%、13%、11%減少しました。診断薬事業部門の基盤ビジネスはすべての地域において成長しました。

診断薬事業部門:2023年第4四半期の主なマイルストーン
診断薬事業部門の売上

【事業領域説明】
コア・ラボ:免疫・生化学検査、血液凝固検査 
モレキュラー・ラボ:遺伝子検査用試薬・機器
ダイアべティス・ケア: 血糖測定関連事業
パソロジー・ラボ: 病理学的検査用試薬・機器
ポイント・オブ・ケア:臨床現場即時検査

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広報(報道関係者向け)

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