マールブルグ病の原因ウイルスを検出する研究用試薬 「LightMix Modular Marburg Virus」発売

ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社は、マールブルグウイルスを検出する研究用試薬「LightMix Modular Marburg Virus」を本日より発売します。リアルタイムPCR法を測定原理とし、約70分の測定時間で結果を確認できます。

「LightMix Modular Marburg Virus」は、ロシュと子会社のTIB MOLBIOL社(ドイツ・ベルリン)が開発した研究用試薬です。ロシュのリアルタイムPCR機器「コバス z 480」、「ライトサイクラー480 システムII」、または「ライトサイクラー 96 システム」を用いて、血清等の検体からウイルスを検出します。

マールブルグ病は感染性の高いウイルス性出血熱で、エボラ出血熱と同じ、フィロウイルス科のマールブルグウイルスによって起こります。高熱、強い頭痛、倦怠感が突然発症し、多くの患者は7日以内に重症の出血症状を呈します。日本では、危険性が極めて高い感染症として一類感染症に指定されています。

近年では2022年8月にガーナ共和国で報告され、2023年2月には赤道ギニア共和国やタンザニア連合共和国(※1)でアウトブレイクが発表されました。WHOは、感染拡大のリスクについて世界レベルでは低いと評価しており、日本国内での発生も確認されていません。しかし、海外からの侵入防止が重要となることから、厚生労働省は該当国からの入国後の対応に関して、各自治体に注意喚起を行っています(※2)。

【製品概要】

製品名 : LightMix Modular Marburg Virus

用 途 : マールブルグウイルスの検出

分 類 : 研究用試薬

測定原理: リアルタイムPCR法

推奨検体: 血清(血液)または糞便

測定時間: 約70分(検体前処理の時間は含みません)

対応機器: コバス z 480、ライトサイクラー 480 システム II、ライトサイクラー 96 システム

【マールブルグ病について】

マールブルグ病は感染性の高いウイルス性出血熱で、エボラ出血熱と同じフィロウイルス科のマールブルグウイルスによって起こります。自然界での宿主はオオコウモリと考えられており、洞窟などでオオコウモリの糞などに曝露した場合に感染すると推測されています。感染者の血液や体液等への直接接触等によりヒトの間で感染が拡大します。高熱、強い頭痛、倦怠感が突然発症し、多くの患者は7日以内に重症の出血症状を呈します。致死率は、過去の流行において、ウイルス株や臨床管理の状況により、24%から88%となっています。日本では、危険性が極めて高い感染症として、全数報告対象となる一類感染症に指定されています。

本件のお問い合わせ先

広報(報道関係者向け)

参考:

  1. タンザニア連合共和国は2023年6月2日にアウトブレイクの終息を宣言

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