日本国内では、ダイアベティス・ケア事業(血糖測定関連事業)は、ロシュDCジャパン株式会社が担当しています。
特に記載の無い限り、この書類におけるすべての成長率は恒常為替レート(CER)で計算されています(CER:2021年の平均値)
ロシュグループの売上は、恒常為替レートで11%の成長、スイスフラン換算で10%の成長
診断薬事業部門の売上は、基盤ビジネスの勢いと、COVID-19検査の継続的な高い需要により24%の成長。好調な第1四半期のあとは、COVID-19関連検査では大幅な減少が見込まれている
診断薬事業部門の第1四半期ハイライト
SARS-CoV-2オミクロン株に見られる変異を同定・識別する遺伝子検査ソリューションを発売
ロシュグループCEO(最高経営責任者)のセヴェリン・シュヴァンは、グループの売上について次のように述べています。「予想していた通り、診断薬の基盤ビジネス、幅広いCOVID-19検査のポートフォリオ、そして新薬 に対する高い需要とともに今年度のビジネスをスタートすることができました。特に、深刻な眼疾患および神経疾患における新たな有効データなど、製品パイプラインの開発において進展があったことを喜ばしく思います。」
売上は、前年同期並みか一桁前半の成長を見込んでいます(恒常為替レート)。一株当たりのコア営業利益は、2021年の自社株買戻しによる効果を含め、一桁前半から半ば(恒常為替レート)での成長を目指しています。またスイスフラン建て分配金をさらに増やすことを見込んでいます。
COVID-19治療薬と診断薬の売上はおよそ20億スイスフラン減少して50億スイスフラン程度になり、バイオシミラーに対する今年度の売上損失は、およそ25億スイスフランになると予想しています。これらの影響を除けば、グループの売上は一桁台後半で成長する見込みです。
第1四半期におけるグループの売上は、11%増(スイスフラン換算で10%増)の164億スイスフランとなりました。
診断薬事業部門は、24%の力強い成長により53億スイスフランの売上となりました。基盤ビジネスでは、心疾患検査が主に貢献し、特に免疫検査事業において好調な結果(+10%)を示しました。
ロシュの主力製品であるCOVID-19検査のポートフォリオは、ポイント・オブ・ケア検査とPCR検査の需要増により、引き続き売上の主要な牽引役となりました。このポートフォリオは、合計で19億スイスフラン(2021年第1四半期は12億スイスフラン)となり、事業部門全体の売上成長に大きく貢献しました。
地域別では、北米(59%)とアジアパシフィック(34%)が牽引し、全地域で売上増となりました。中南米は9%増、欧州・中東・アフリカ(EMEA)は2%増の成長となりました。
3月、ロシュと子会社であるTIB Molbiol社は、自社の遺伝子検査ソリューションが、懸念されるSARS-CoV-2のオミクロン株変異を同定・識別することを確認しました。迅速かつ正確に変異を特定することは、進行中の治療薬およびワクチンの研究開発に情報を提供するうえで、非常に重要です。これによって、病気の進行を止めたり、遅らせたりできる可能性があります。加えて、差別化された検査は、公衆衛生の専門家が必要な対策を計画し実行するのを助けます。
また3月には、デジタルパソロジー・ソリューションを用いた個別化医療を進めるため、ブリストル マイヤーズ スクイブとの協業を発表しました。この協業は、人工知能(AI)技術とデジタルパソロジー・アプリケーションが、患者のための治療法開発に役割を果たす最初の例の一つです。
主に中央検査室向けに、免疫学的検査、生化学検査、カスタムバイオテックの領域で診断ソリューションを提供します。心疾患検査が主に貢献した免疫検査事業によって、売上は8%増加しました。全地域、特にアジア・パシフィックとEMEAを中心に、売上は増加しました。アメリカのコア・ラボ事業(カスタムバイオテックを除く)は10%の成長となりました。
SARS-CoV-2迅速抗原検査、血液ガスおよび電解質検査を含む、救急救命室や医療現場、または患者に対して直接提供する診断ソリューションに焦点を当てています。引き続き大きな売上成長を遂げ、84%の成長となりました。SARS-CoV-2迅速抗原検査が主な成長要因となり、特に北米で顕著となりました。
主に遺伝子検査を行う検査室向けに、病原体の検出とモニタリング、ドナースクリーニング、セクシャルヘルス、ゲノミクスなどの診断ソリューションを提供します。売上は、ウイルス関連検査事業が牽引し、EMEAとアジア・パシフィックを中心に、21%の成長となりました。
糖尿病患者と医療従事者向けに統合化とパーソナル化された糖尿病管理に焦点を当てています。持続血糖測定システムへの切り替えによる、血糖自己測定器市場の継続的な縮小により、売上は7%の減 少となりました。これは、新興国での需要の高まりにより部分的に相殺されました。2021 年第 1 四半期の訴訟和解金によるベース効果を除くと、売上は 1%増加しました。
主に病理検査室向けに、組織生検やコンパニオン診断のための診断ソリューションを提供しています。これらの標的診断は、一人ひとりの患者さんに合った治療法の決定をサポートします。売上は、特に北米とアジア・パシフィックにより、14%成長しました。主にアドバンスド・ステイニング事業の成長によるものです。
広報(報道関係者向け)
【事業領域説明】:
コア・ラボ:免疫・生化学検査、血液凝固検査
ポイント・オブ・ケア:臨床現場即時検査
モレキュラー・ラボ:遺伝子検査用試薬・機器
ダイアべティス・ケア: 血糖測定関連事業
パソロジー・ラボ: 病理学的検査用試薬・機器
ポイント・オブ・ケアの売上には、Liatビジネス(モレキュラーPOC)の売上が、またコア・ラボの売上には、ライフサイエンスアライアンスの売上が含まれます。どちらも従来モレキュラー・ラボの一部として表示されていました。2021年度との比較情報は適宜更新されています。
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