ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長 兼 CEO:小笠原 信)は、病院検査室の業務軽減を図る「インテリジェントオートメーション」をコンセプトとした次世代の生化学・免疫統合型分析装置 「コバス pro」を本日発売します。
「コバス pro」はハイスピード、高品質、効率性というこれまでの分析装置に求められていた機能に留まらず、臨床に直結しない間接的な業務の一部を機械が代替することで、検査に関わる人々に新しい働き方を提供する次世代ソリューションです。生化学分析モジュール「c 503」と免疫分析モジュール「e 801」の連結運用タイプ、生化学分析モジュールの 「c 503」運用タイプ、免疫分析モジュールの「e 801」運用タイプの3タイプを展開します。
検査技師の働き方を変える「インテリジェントオートメーション」
「コバス pro」は、当社の最上位機種「コバス8000」を継承した効率的な搬送ラインを備え、検査室で働く人々を煩雑な作業から解放する為の多くのソリューションを実装しています。例えば、試薬マネージャー機能とワンパックシステム試薬コンセプトが試薬の事前準備を不要にし、冷蔵庫から取り出した試薬をセットするだけで、測定中も装置を止めずに試薬の補充がなされます。さらに、試薬架設予測機能が試薬データを蓄積し、24時間以内に架設が必要になる試薬や消耗品をリストアップします。また、生化学試薬カセットは刷新され、試薬の劣化を軽減する為にキャップピアス式を採用、機器上の安定性は最大6か月に向上しました。さらに、生化学分析モジュール「c 503」ではメンテナンスやキャリブレーションといったルーチン作業の一部を自動で行えるため、測定前準備と測定後の時間を有効活用することが可能になります。
患者数の増加や人手不足、さらに医療法改正による精度管理の義務化や、ISO15189対応に伴う記録作業の大幅な増加に直面している病院検査室においては、業務効率の一層の改善は緊急の課題となっています。「コバス pro」は、日々のルーチン作業における業務負担を軽減し、検査技師がより臨床に近い業務に集中するなど、検査に関わる人々の新しい働き方を提供します。
オートメンテナンス1:これまで、週に1回、約60分間完全に機器を止めて行っていたメンテナンス作業を必要なメンテナンスを5日間に振り分け、毎日のスタート時に自動で行います。 1 c 503に採用
オートキャル2&マスターキャル3 :生化学装置はキャリブレーション曲線を自動取得、免疫装置はマスターキャリブレーションを2点補正。キャル頻度を減らします。 2 c 503に採用 3 e 801に採用
試薬マネージャー:生化学装置も免疫装置も、測定動作を止めることなく試薬の投入が可能。項目名、ロット、有効期限、開封日、残測定回数はRFIDで管理。
コバスシステムパック試薬グリーン:生化学、免疫共に作業の標準化、人的エラー回避を考慮した設計の試薬パック。
超音波洗浄4/超音波撹拌5:検体分注後に純水による洗浄に加え、超音波による検体プローブ洗浄を実施。反応液の超音波撹拌と共に、キャリーオーバーリスクを減らします。 4 5c 503に採用
架設試薬予測リスト:蓄積された統計データ(9週間分)に基づき、24時間以内に架設が必要な試薬や消耗品をリスト化するため、手作業でのリストアップは不要。チェック抜けや漏れの心配を減らします。
製品名:コバス pro
希望販売価格(税抜):
コバス pro <503|801> + ISE900(生化学・免疫統合)92,800,000円
コバス pro pro <503> + ISE900 (生化学)63,000,000円
コバス pro <801>(免疫)55,900,000円
製品仕様(1モジュールあたり):
<この写真は、下記URL「製品画像ダウンロード」より入手可能です。>
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