また本日、テセントリク® が免疫チェックポイント阻害剤として、国内で初めてPD-L1陽性のトリプルネガティブ乳がんに対する治療薬として承認されました。
今回の承認は、国際共同第III相臨床試験(IMpassion130試験)の成績に基づいています。本試験では、全身薬物療法を受けていない切除不能な局所進行または転移性トリプルネガティブ乳がんの患者さんを対象に、テセントリク® の有効性、安全性等の検討が行われました。ベンタナ OptiView PD-L1 (SP142) は、本試験において開発当初からPD-L1発現の検討に用いられています。ウサギモノクローナル抗体であるクローンSP142 と専用の検出試薬により、特異的な反応性を高め、免疫細胞の発色が観察しやすくなるよう設計されています。
今回の承認により、ベンタナ OptiView PD-L1 (SP142) が乳がんにおける治療選択の幅を広げ、患者さんのより良い治療の実現に寄与することを期待します。
国内では年間9万人以上が乳がん と診断され1、女性におけるがんの部位別一位となっています。好発年齢は比較的若く、40-50歳代が最も多い割合を占めます。 ホルモン受容体(エストロゲン受容体およびプロゲステロン受容体)の発現やヒト上皮成長因子受容体2(HER2)の過剰発現を伴わないトリプルネガティブタイプは、乳がん全体の10-15%程度を占め、一般的に予後が悪いと言われています2。
免疫組織化学(IHC)法を測定原理とする検査キットです。がん組織または細胞中のPD-L1発現率の測定に用いられます。テセントリク®の扁平上皮非小細胞肺がん患者への適切な投与を行うための補助に用いる体外診断用医薬品として2018年5月に発売しました。今回、同剤の乳がん患者におけるコンパニオン診断薬として適応追加の承認を取得しました。
広報グループ(報道関係者向け)
カスタマーサポートセンター
参考:
がん情報サービス, ganjoho.jp, 2014年データ
Urru et al. Clinical and p. BMC Cancer (2018) 18:56.
本ウェブサイトでは、幅広い利用者を対象とした製品情報を掲載しています。お住まいの国では利用できない製品、もしくは認可を受けていない製品の詳細情報が掲載されている場合もあります。それぞれの居住国における正当な法的手続や規制、登録、慣習法を満たしていない可能性のある情報の閲覧に関しては、当社は一切の責任を負いません。