ロシュグループ/診断薬事業部門 2017年度通期業績のお知らせ

本資料はロシュ・ダイアグノスティックスの親会社であるF.ホフマン・ラ・ロシュ社が2018年2月1日(スイス現地時間)に発表した英文プレスリリースを一部抜粋した翻訳版です。この資料の正式言語は英語であり、表現や内容については英語の原文が優先されます。

原文は下記URLよりご参照ください。

*日本国内では、ダイアベティス・ケア事業(血糖測定関連事業)は、ロシュDCジャパン株式会社が担当しています。

2018年2月1日 バーゼル発

ロシュグループ/診断薬事業部門 2017年度通期業績のお知らせ

  • ロシュグループ売上は現地通貨ベースならびにスイスフラン換算で5%*増

  • 診断薬事業部門の売上は、主に免疫検査製品が牽引し、5%の成長

*特に指定のない限り、この記事で記載している全ての成長率は、現地通貨ベースです(CER:2016年の平均値)

診断薬事業部門の売上高は、5%増の121億スイスフランとなりました。免疫検査事業(+13%)の成長が寄与したセントラライズド/ポイント・オブ・ケア ソリューション1領域(+7%)が中心となって業績に貢献しました。地域別では、中国(+21%)が強固な成長を維持したことにより、アジア・パシフィック(+15%)が、売上を牽引しました。EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)では2%、ラテンアメリカでは10%、北米では横ばいとなりました。

2017年12月、ロシュは、デジタル臨床診断支援ソリューションの共同開発および共同販売を行うため、GEヘルスケアと長期的な戦略的提携を締結しました。本提携により、まず、がん治療や救命救急医療において、一人一人の患者さんに応じた個別化治療の選択肢を広げ、強化する製品に注力していきます。ロシュはGEヘルスケアと共に、診療記録、実際の患者データ、標準治療や最新の研究結果といった情報をシームレスに統合・分析できる業界初のデジタルプラットフォームの開発を目指します。11月に行われた、Viewics, Inc.(米国)の買収により、ロシュはビジネスアナリティクスのソリューションを拡充し、統合型検査室(Integrated Core Lab)領域でのトップの地位を強固にしていきます。それにより、検査室は稼働やプロセスに関する決定をより速く、データに十分基づき行うことができます。

第4四半期には、検査室でさらに機器同士の接続性や自動化を推進する新製品を発売しました。その中には、幅広く多様な凝固検査項目で、検体の凝固能を定性・定量的に測定する全自動システム、コバス t 711とt 511があります。これらの検査は、凝固異常の診断や抗凝固療法のモニタリングを支援します。ロシュはまた、コバス Plasma Separation Card を発売しました。この新しいテクノロジーは、HIV検査用の検体採取を簡便にします。血漿検体の採取は血液検査の黄金律ですが、ごく少量の血漿検体を特殊なカード上に集めるこの方法は、特にインフラが整っていない地域において、血液採取と検体の運搬を容易にします。本製品は、高温・多湿な環境下でも安定した状態を保つはじめての、そして唯一の血漿収集カードです。検査結果は、血漿中のウイルス負荷判定について標準治療の結果に相関しており、WHOの判定要件を満たしています。

これらの新たなソリューションは、遺伝子検査、検査室での凝固検査、ヘマトロジーやポイント・オブ・ケア・テスティングなど、他の診断領域をカバーする、より多様なプラットフォームを統合し融和させたcore laboratoryを拡大していく取り組みを支援します。

セントラライズド/ポイント・オブ・ケア ソリューション(+7%)は、診断薬事業部門の売上成長に最も寄与しました。免疫検査(+13%)と生化学検査(+3%)から成る血清検査領域が主な成長ドライバーとなりました。 2017年には、コバス e 801用の血清検査項目のラインアップがすべて揃い、全自動機器で血清検査の全項目を検査することが可能となりました。発売以来、900セットのコバスe 801モジュールが市場で導入されています。

モレキュラー・ダイアグノスティックス2は、4%の売上増でした。HPV(ヒトパピローマウイルス)スクリーニング検査と血液スクリーニングはそれぞれ15%と1%の伸長となりました。ウイルス検査では、2016年の売上が好調だった反動で減収となったC型肝炎製品を、HIV検査製品の力強い成長がカバーし、全体では横ばいでした。

ティッシュー・ダイアグノスティックス3の売上高は11%の増加となりました。アドバンスト・ステイニング製品とプライマリー・ステイニング製品が売上に貢献し、それぞれ11%と12%伸長しました。コンパニオン診断薬の売上は13%の伸びとなりました。

ダイアべティス・ケア4では、特に北米での厳しい市場環境により、4%の減収となりました。

【事業領域説明】

  1. セントラライズド/ポイント・オブ・ケア ソリューション:免疫・生化学検査、血液凝固検査、

    ポイント・オブ・ケア・テスティング(POCT) (以前の プロフェッショナル・ダイアグノスティックス)

  2. モレキュラー・ダイアグノスティックス:遺伝子検査用試薬・機器

  3. ティッシュー・ダイアグノスティックス: 病理学的検査用試薬・機器

  4. ダイアべティス・ケア: 血糖測定関連事業

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