ロシュ・ダイアグノスティックスでは、722名の社員が働いています(2023年1月1日現在)。社員それぞれの仕事観、プライベート、目指すキャリアなどは多種多様です。一人ひとりが自身の考え方やライフステージ、ライフスタイルに合わせた働き方を選択することで質の高い仕事が生まれ、引いては患者さんの健やかな明日につながる。そんな思いのもと、ロシュにはフレックスタイム制度や在宅勤務制度はもちろんのこと、状況や目的に応じた柔軟な働き方を支援するカルチャーがあります。

テレワークを活用して時間を効率化したり、出社時間を調整してワークライフバランスを最適化したりと、ロシュの働き方は人それぞれ。中には、日本にいながら海外の同僚と仕事したり、プロジェクトに参加したりする働き方を実践する社員もいます。

今回は、柔軟な働き方を活用し、日本でグローバルな仕事を行っている宮内さんと、病院などでお客さまに対応しながらフレキシブルに働いている依田さんにお話を伺います。

――まずは、宮内さんの業務内容を教えてください。

 

私は、3年前ほどに発足したデジタル領域をメインで担うグローバル組織と、日本の組織、合計3部門に所属しています。グローバル組織はシンガポールにあって、私はデジタル・ビジネス・マネージャーやマーケット・ディベロップ・マネージャーを兼務するような形ですね。


主な業務としては、日本、韓国、台湾、オーストラリアの4カ国を中心に、世界の拠点と連携しながら、グローバルが定めたロードマップに即してそれぞれの国の臨床医に販売していく戦略を立案・展開すること。それ以外にも、日本では私自身が営業に動いたり、ローカルソリューションや事業を企画したりすることもあります。

――グローバルのチームにも所属しているということですが、仕事をするメンバーも世界各地に分かれているのでしょうか?

 

そうですね。私自身は神戸在住で、普段は自宅でのテレワークや大阪オフィスを拠点に仕事をしていますが、グローバル組織の上司はシンガポールにいますし、他のメンバーも韓国、台湾、オーストラリア、北米、欧州と各国に散らばっています。当然、時差があるので朝はアメリカの西海岸のチームと連絡をとり、昼は東アジア、夜はヨーロッパという具合に時間を分けてコミュニケーションしています。

 

――そうなると、どうしても業務時間が長くなってしまいませんか?

 

役職上、日によっては深夜まで会議が続くこともあります。ただ、ロシュに入社してからは9割がテレワークになったため、出社が義務付けられていた頃と比べ、負担はかなり軽くなりました。

しかし今も、会議が終日続いたり、複数の業務が立て込んできたりして、必要な作業に十分な時間を取ることが難しくなると、どうしてもストレスフルになって生産性が落ちることもあります。そこで今年に入ってからは、あえてカレンダ上にハードストップする時間を設定し、息抜きをするようにしています。特に、趣味のサッカーをすることは本当に良いリフレッシュになっています。

 

――テレワークを行うにあたって日々の業務報告や進捗の確認、情報共有などのルールは定められているのでしょうか?

 

会社として決まったルールがあるわけではなく、それぞれの部署やチームの方針に委ねられています。仕事の内容や働き方、メンバーの状況などによって最適なやり方は異なりますから。

私のチームの場合、毎朝9時半からメンバー全員参加の短いミーティングをオンラインで行っています。その場で、今週の予定や業務の報告をしたり、お客さまから得た情報や緊急で対応すべきことなどについても共有したりしています。日報代わりに3年前から導入したのですが、とても効率がいいと感じています。

また、日本のチームの若手メンバーとコミュニケーションをとるため、あえて出社し、直接対話する機会を設けています。テレワークでは気軽に話せないことも、直に会ったときには相談しやすいのではと思っています。

 

――チームメンバーをマネジメントする際に意識していることはありますか?

 

責任と裁量のバランスをしっかり取るように意識しています。例えば、「チーム目標に対してメンバー自身が計画を立て、私がそれに合意できれば、実現するためのやり方は任せるし、支援する」といった形です。また、私自身が上司に進め方を提案するときも基本的に同じです。私はそれを「コミットメント」と言っていますが、ロシュの上長は、基本的にそのコミットメントを認め、支援してくれることが多いと感じます。このスタンスだからこそ、私自身が決めたことを実現したいと思えますし、その信頼に応えなければいけないという責任を常に感じます。

 

続いて、テレワークやフレックス制度を活用しながら、現場で働いている依田さんに話を聞きます。

――依田さんは、どんな業務を担当していますか?一日のスケジュールも教えてください。

 

私はフィールドサイエンティストという、医師や検査技師などのお客さまに対し、製品の取扱説明や運用提案をしたり、医療の最新情報をお伝えしたりする学術職を担当しています。営業と一緒に病院、クリニック、検査センターなどをまわり機器が問題なく使用できているかをサポートしたり、苦情対応などのトラブルシューティングにあたったりしています。

 

病院まわりは午後からなので、午前中は内勤で資料を作成したり、お客さまからのメールに対応したりしています。基本はテレワークで、出社は週2回くらいですね。施設を訪問して夜遅い時間に終わったときはそのまま現地に泊まったり、翌日は少し早めに上がったりと、バランスをとるようにしています。

――テレワークの場合、上司やチームのメンバーとの連携がうまく取れなくなることもあると思います。リモートでのコミュニケーションで、心がけていることはありますか?

 

依田:テレワークだと、いまの自分の状況が周りから見えづらくなるので、私はチーム共有のカレンダーに「いま、自分がどこで何をしているのか」をできるだけ具体的に入力するようにしています。そうすることで、メンバーに対して「いま、連絡しても大丈夫な状況なのか」を分かってもらうことができ、連携を取りやすくなると思っています。

 

また、ちょっとした報告などのコミュニケーションはリモートで行いますが、直接会って話したほうがいい案件の場合はオフィスに出社するなど、状況に応じて使い分けるようにしています。

――働き方にまつわる会社の制度で、良いと思うものはありますか?

 

私の所属する本部には、フィールドグループの枠を超えて助け合う、独自の「ヘルプ制度」があります。これは、業務が詰まって1人で抱えきれなくなった時に、周囲に助けてもらうことができる制度です。グループ共有のスプレッドシートに「いつ、どんな案件で助けてほしいか」を記載すると、それを管理するグループが全国のフィールドグループから誰かをアサインしてくれるんです。今は私が助けてもらうことのほうが多いのですが、持ちつ持たれつの関係をみんなと築けたらいいなと思っています。

 

――では、最後にお二人に伺います。お二人が思う、ロシュの良さを教えてください。

宮内:「人にやさしい会社」だと感じます。働き方の自由度が高いこともそうですし、経営層の従業員を守ろうという意思も伝わってきます。COVID-19のパンデミックが起きた際も、ロシュはCEOがすぐにメッセージを出し「みんなの雇用は守ります」と宣言しました。他の医療メーカーが従業員を削減するなどして不安が広がるなか、トップがそう言い切ってくれたのは心強かったです。

 

依田:人を大事にしてくれるという点は、私も同感です。あとは、ロシュは「チャレンジを後押ししてくれる会社」だと感じます。自分が「これをやりたい」と主体性を持って臨めば、何らかの形でそれを叶えてくれますから。

上長は私が望むキャリアをふまえた仕事のやり方を一緒に考えてくれたり、相談に乗ってくれたりします。そういう意味では、本当に恵まれた環境のなかで仕事ができていると感じますね。

 

ともに働く「人」を大切にすることが、より健やかな社会の実現につながる。ロシュの信念が揺らぐことはありません。

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