新型コロナウイルスに対するT細胞免疫応答を確認する研究用試薬 「Elecsys IGRA SARS-CoV-2 RUO」 発売

ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長 兼 CEO:小笠原 信)は、SARS-CoV-2ペプチドによるin vitro T細胞刺激により産生されたインターフェロンγ(IFN-γ)を測定する「Elecsys IGRA SARS-CoV-2 RUO」を2023年2月27日付けで発売したことをお知らせします。

「Elecsys IGRA SARS-CoV-2 RUO」は、新型コロナウイルスに対するT細胞免疫応答を確認する研究用試薬です。前段階として、専用の培養用チューブを用いてSARS-CoV-2 ペプチドによるin vitro T細胞刺激を行い、次に活性化したT細胞から産生されたIFN-γを、全自動免疫検査装置を用いて測定します。

T細胞は細胞性免疫の中心的役割を果たし、免疫記憶を形成します。T細胞の免疫応答を理解することは、抗体が中心となる液性免疫だけでは分からなかった、ヒトの免疫防御を包括的に理解することにつながります。ワクチン追加接種の必要性評価などへの応用が考えられます。

ロシュ・ダイアグノスティックスは、2020年2月に国内で初めて新型コロナウイルスを検出するリアルタイムRT-PCR法の検査薬を発売しました。その後も抗体検査、抗原検査、ウイルス変異を調べる試薬などラインアップを広げ、多様な医療ニーズに応えています。本品の発売により、新型コロナウイルスの免疫防御に関する理解がより進むことを期待します。

【製品概要】

製品名:       

Elecsys IGRA SARS-CoV-2 (200) RUO

Elecsys IGRA SARS-CoV-2 (S300) RUO

分 類:        研究用試薬

INF-γの測定によって、ヒト全血中のSARS-CoV-2に対するT細胞免疫応答を確認するイムノアッセイ

使用検体:    

in vitro T細胞刺激 ー ヘパリンリチウム採血管に採取された全(※)

IFN-γ測定 ー T細胞刺激後分離された血漿

測定原理:       電気化学発光免疫測定法(ECLIA法)

※SARS-CoV-2ペプチドによるin vitro T細胞刺激を行うための培養用チューブ「Elecsys IGRA SARS-CoV-2 前処理用チューブ」(非医療機器)も同日に発売しました。

【インターフェロンγ(IFN-γ)遊離アッセイについて】

IFN-γとは、活性化したT細胞から産生される炎症性サイトカインです。IFN-γ遊離アッセイ (IGRA:Interferon-Gamma release assay)は、特異的抗原によるT細胞の刺激と、血液中に遊離されたINF-γを測定する、2つのステップからなる検査です。T細胞は、特異的抗原に対して免疫記憶があれば、活性化してIFN-γを産生します。T細胞刺激に細菌やウイルス、あるいはワクチンが持つ特異的抗原を使用することで、その細菌やウイルスに対する免疫記憶の有無を調べることができます。

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