本資料はロシュ・ダイアグノスティックスの親会社であるF.ホフマン・ラ・ロシュ社が2021年10月20日(スイス現地時間)に発表した英文プレスリリースを一部抜粋した翻訳版です。この資料の正式言語は英語であり、表現や内容については英語の原文が優先されます。(記述される製品には日本未発売の製品も含まれています)

原文は下記URLよりご参照ください。

* 日本国内では、ダイアベティス・ケア事業(血糖測定関連事業)は、ロシュDCジャパン株式会社が担当しています。

* 特に記載の無い限り、この書類におけるすべての成長率は恒常為替レート(CER)で計算されています(CER:2020年の平均値)

  • ロシュグループの2021年1-9月の累計売上は、恒常為替レートでは8%のプラス成長。スイスフラン換算で6%の成長

  • 診断薬事業部門の売上は、COVID-19関連検査に対する高い需要、基盤ビジネスの力強い回復、新たに導入した診断プラットフォームにより第3四半期の売上は18%の成長、1-9月通期では39%の成長 

ロシュグループ CEO(最高経営責任者)のセヴェリン・シュヴァンはこの結果について次のように述べています。「新型コロナウイルス検査に対する需要は、デルタ変異株の影響で第3四半期においても引き続き高く推移しました。最近上市した医薬品及び診断プラットフォームはともに、力強い売上成長に貢献しました。また第3四半期においては、製品パイプラインで大きな進展がありました。この中には、急性血液がんの一種において、20年ぶりに有意な改善を示したPolivyも含まれます。これらの実績を踏まえ、通年の見通しを上方修正します。」

診断薬事業部門の売上は、1-9月通期では39%増の133億スイスフラン、という力強い成長となりました。第3四半期においては、大幅な成長を遂げた昨年同期と比較しても18%増の結果となりました。COVID-19検査に対する需要は、デルタ変異株の影響により第3四半期においても高い水準で推移しました。結果として、業界をリードするロシュのCOVID-19検査のポートフォリオは、再び事業部全体の売上成長に大いに貢献しました。

基盤ビジネスは依然、2020年のパンデミックの影響を大きく受けていますが、今年度上半期の大幅な回復(第1四半期17%増、第2四半期31%増)の後、第3四半期においても11%の安定した成長を達成し、2021年1-9月通期において高い伸びを示しました。

全ての地域において大きな成長が見られました。欧州・中東・アフリカ(EMEA)は+54%、アジア太平洋地域は+35%、北米は+18%、そして中南米で+63%でした。

9月にロシュはTIB Molbiol社と株式売買契約を締結しました。ロシュとTIB Molbiol社は、20年以上にわたり、SARS、炭疽菌、MERS、新型H1N1豚インフルエンザウイルス、そして最近ではSARS-CoV-2ウイルスとその変異種などの病原体の検査や試薬を共同で開発してきました。今回の買収により、ロシュの遺伝子検査ソリューションの幅広いポートフォリオに一連の感染症検査が加わることになります。

感染症(COVID-19など)、がん、またはその他の深刻な健康上の脅威のいずれにおいても、予防と早期発見が肝要であり、そのためには高品質な診断が頼りとなります。診断薬事業部門は第3四半期にいくつかの革新的なソリューションを発売しました。

ハイライトの一つは、一つの患者検体から、インフルエンザなどの一般的な呼吸器系病原体を同時に検出、識別する3つのPCR遺伝子検査パネルの発売です。症候群パネルは、15以上の病原体を調べることができる柔軟な検査方法です。これにより、1回の検査で明確な診断が可能となり、効果がない可能性のある抗生物質を患者に投与することなく、適切な抗生物質を組み合わせることができます。この多様な検査パネルを提供することで、患者の目的にあった検査ニーズに応えることが可能となり、抗生物質の誤用を防ぎます。

ロシュはまた、医療データのデジタル化にも積極的に投資しています。協業を強化するために、ロシュは病理画像ツールへのアクセスを公開しました。Roche Digital Pathology Open Environmentは、世界中のソフトウェア開発者が、ロシュのuPathソフトウェアを通じてデジタルツールを配布することを可能にします。そして病理医に幅広い診断ツールを提供し、最終的に患者に利益をもたらします。

さらに、Elecsys GAAD アルゴリズムがCEマークを取得しました。このアルゴリズムは、早期肝細胞がん(HCC)の診断を目的として使用されます。臨床医のより早い治療方針決定をサポートし、患者のより良い臨床アウトカムを促進する、臨床アルゴリズムへの重要な一歩です。

主に中央検査室向けに、イムノアッセイ、生化学、カスタムバイオテックの領域で診断ソリューションを提供します。免疫検査事業、特に感染症、心疾患検査が主に貢献し、売上は26%増加しました。全地域(アジア・パシフィック地域、EMEAが主に貢献)において、売上は増加しました。

主に遺伝子検査を行う検査室向けに、病原体の検出とモニタリング、ドナースクリーニング、セクシャルヘルス、ゲノミクスなどの診断ソリューションを提供します。売上はウイルス関連検査事業の牽引により36%増加しました。ハイスループットのPCR検査などのCOVID-19検査は、デルタ変異株の影響により引き続き成長しました。売上は、アジア・パシフィック地域、および北米が牽引し、全地域において二桁成長しました。

SARS-CoV-2迅速抗原検査、血液ガスおよび電解質検査を含む、救急救命室や医療現場、または患者に対して直接に提供する診断ソリューションに焦点を当てています。SARS-CoV-2迅速抗原検査が主な成長要因となり、引き続き、279%の大幅な売上増を達成しました。特にEMEA地域で顕著となりました。

糖尿病患者と医療従事者向けに統合化とパーソナル化された糖尿病管理に焦点を当てています。売上は、アキュチェック・ガイド・システムなどの血糖モニタリング事業が牽引し、4%増加しました。

主に病理検査室向けに、組織生検やコンパニオン診断のための診断ソリューションを提供しています。売上は14%増加しました。主にアドバンスド・ステイニング事業の成長によるものです。

広報(報道関係者向け

【顧客領域説明】

コア・ラボ:免疫・生化学検査、血液凝固検査 

モレキュラー・ラボ:遺伝子検査用試薬・機器

ポイント・オブ・ケア:臨床現場即時検査

ダイアべティス・ケア: 血糖測定関連事業

パソロジー・ラボ: 病理学的検査用試薬・機器

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