メディアリリース
2018.09.28
先進のワークフローで検査室の効率化に貢献 血液凝固分析装置「コバス t 711」発売のお知らせ
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長 兼 CEO:小笠原 信)は、試薬の自動調製やノンストップオペレーションなど先進の機能を搭載した血液凝固分析装置「コバス t 711」を10月11日に発売します。
血液凝固検査は、脳梗塞、心房細動、エコノミークラス症候群などの血栓性疾患や血友病などの出血性疾患のスクリーニングやモニタリングに使われるだけでなく、手術前の出血傾向を調べるために実施されている検査です。このたび当社では、革新的テクノロジーで検査の効率化を実現する血液凝固分析装置「コバス t 711」を10月11日に発売します。
「コバス t 711」は、カセット試薬を採用し、血液凝固分析装置として世界初の試薬の自動溶解およびピアッシング機能を備えています。血液凝固検査に用いられる多くの試薬は安定性の点から凍結乾燥品であり、使用の際に臨床検査技師が各プロトコールに従い、複雑なプロセスで試薬を調製する必要がありました。「コバス t 711」では自動調製機能を採用、各調製プロセスを装置が確実に実施することにより、調製誤差の少ない試薬溶解を実現し、必要なテスト数を予約し日にちごとに試薬を準備する柔軟な運用が可能になりました。また試薬容器を開栓せずに専用のピアッシングニードルで試薬を吸い上げるキャップピアッシング方式を採用することにより、試薬を密封に近い状態で保存できるため試薬の安定性が大幅に向上し、コスト削減に貢献します。
さらに、機器を停止することなく試薬の追加や消耗品の交換・廃棄ができるノンストップオペレーション機能や、曜日や時間帯、残余テスト回数によって試薬を自動調製する機能を搭載しています。メンテナンスのスケジュールをあらかじめ設定することにより、デイリーメンテナンスの自動化も可能となりました。
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社は、「コバス t 711」が提案するワークフローの改革により、血液凝固検査の効率化に貢献します。
【製品特長】
- 世界初となる試薬の自動溶解・キャップピアッシング機能
- 試薬の追加や消耗品の交換・廃棄時も測定を止めずにできるノンストップオペレーション機能
- メンテナンスのスケジューリングを設定することより、日々のメンテナンスを自動化
- 標準装備の弊社「コバスリンク」システムにより、検査に必要なパラメータやコントロール値などの手入力作業が不要となり、オンラインダウンロードによる一括管理が可能
【製品概要】
- 希望販売価格(税抜)
1,980万円 - 主な測定項目
PT(プロトロンビン時間)、APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)、Fib(フィブリノーゲン)、AT(アンチトロンビン)、FDP(フィブリン分解産物)、Dダイマー - 主な仕様
測定原理 |
凝固時間法、合成其質法、ラテックス凝集法 |
最大スループット |
PT/aPTT:390/h(同一サンプルの場合) |
サンプル搭載数 |
最大225個(サンプルラック45個、ラック当たり5個のサンプル) |
試薬搭載数 |
最大56個の試薬カセット(冷蔵) |
サイズ |
装置本体:1,735mm(幅)x933mm(奥行)x1,444mm(高さ) |
【製品写真】
