ロシュグループ/診断薬事業部門 2018年度第1四半期業績のお知らせ

本資料はロシュ・ダイアグノスティックスの親会社であるF.ホフマン・ラ・ロシュ社が2018年4月26日(スイス現地時間)に発表した英文プレスリリースを一部抜粋した翻訳版です。この資料の正式言語は英語であり、表現や内容については英語の原文が優先されます。

 

原文は下記URLよりご参照ください。 

2018年4月26日 バーゼル発

ロシュグループ/診断薬事業部門 2018年度第1四半期業績のお知らせ

  • ロシュグループ売上は現地通貨ベース6%、スイスフラン換算で5%*増

  • 診断薬事業部門の売上は、すべての事業領域で増加し、5%増

*特に指定のない限り、この記事で記載している全ての成長率は、現地通貨ベースです(CER:2017年の平均値)

 

診断薬事業部門の売上高は、5%増の29億スイスフランとなりました。免疫検査事業(+5%)の成長が寄与したセントラライズド/ポイント・オブ・ケア ソリューション1領域(+4%)が中心となって業績に貢献しました。全ての事業領域で、売上増となりました。地域別では、アジア・パシフィック(+10%)と北米(+7%)が成長を牽引しました。EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)では2%、ラテンアメリカでは1%の売上増となりました。日本では8%の売上減となりましたが、これは主に肝炎検査製品が、2017年の売上が好調だった反動で、減収となっていることに起因するものです。

診断薬事業部門-へき地の患者さんがHIV検査を受ける機会を拡大

2018年1月、コバスPlasma Separation Card を発売しました。この新しいソリューションは、血漿中のHIV量を測定する検査用に血液を収集する装置(カード)で、安定した状態を保ち、かつ使用が簡便な装置です。通常、血漿中のウイルス検査では、検査室までの輸送中、血液検体を低温状態に保たなければなりません。本カードを使用することで、へき地に住むHIV感染患者さんであっても、たとえそこが高温多湿な地域だとしてもシンプルで信頼性の高いウイルス定量検査を受けることが可能となります。本製品は、WHOの要求している標準治療に先立つHIVウイルス負荷判定要件も満たしています。

診断薬事業部門

セントラライズド/ポイント・オブ・ケア ソリューション (+4%)は、診断薬事業部門の売上高成長に最も寄与しました。免疫検査(+5%)と生化学検査(+3%)から成る血清検査領域が主な成長ドライバーとなりました。新製品の血液凝固分析装置コバスt 511とt 711は、顧客に好評を博しています。これらの製品は、定量および定性的な血液凝固検査用の完全自動化分析装置です。

 

モレキュラー・ダイアグノスティックス2は、6%の売上増でした。ウイルス検査では、HIV検査製品の力強い成長により、5%の伸長となりました。インフルエンザの流行時期にはコバスLiatの需要が高まりました。血液スクリーニングとHPV(ヒトパピローマウイルス)検査はそれぞれ5%の成長でした。

 

ティッシュー・ダイアグノスティックス3の売上高はアドバンスト・ステイニング製品とプライマリー・ステイニング製品がそれぞれ8%と20%伸長し貢献したことで、7%の増加となりました。画面での操作が不要な高速スライドスキャナー、ベンタナ DP 200をCEマーク対象の国々で上市し、米国では研究用として発売しました。スライド投入後の操作が不要のためエラーを減らし、また、高画質で信頼性の高い結果を得られます。

 

ダイアべティス・ケア4では、血糖モニタリング事業の成長が寄与し、5%の増収となりました。厳しい市場状況は継続しているものの、今期はすべての地域で売上成長をとげました。ロシュの新たな血糖モニタリングのプラットフォーム、アキュチェックGuideとアキュチェックInstant systemsの発売地域が増えました。

【事業領域説明】

  • *1:セントラライズド/ポイント・オブ・ケア ソリューション:免疫・生化学検査、血液凝固検査、
    ポイント・オブ・ケア・テスティング(POCT) (以前の プロフェッショナル・ダイアグノスティックス)

  • *2:モレキュラー・ダイアグノスティックス:遺伝子検査用試薬・機器

  • *3:ティッシュー・ダイアグノスティックス: 病理学的検査用試薬・機器

  • *4:ダイアべティス・ケア: 血糖測定関連事業

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