「コバス® EGFR 変異検出キット v2.0」 EGFR遺伝子検査(血漿)の保険収載
2017.06.30
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長 兼 CEO:小笠原 信)は、2016年12月26日に一部変更承認(適応追加)を取得した「コバス® EGFR 変異検出キット v2.0」のEGFR T790M血漿検査が、6月28日の中医協総会で審議され、7月1日付保険適用が承認されたことをお知らせします。
「コバス® EGFR変異検出キット v2.0」は、ゲノムDNA中のEGFR遺伝子変異を定性的に検出するキットです。非小細胞肺がん治療において、EGFRチロシンキナーゼ阻害剤(EGFR-TKI)投与前の初回検査に使用します。また、EGFR-TKIに薬剤耐性を示した患者のEGFR T790M変異を検出する際に、アストラゼネカ株式会社の非小細胞肺がん治療薬「タグリッソ®錠40mg/80mg」(一般名:オシメルチニブメシル酸塩)のコンパニオン診断薬として使用します。本キットは、組織検体で既に保険適用されていますが、今回、EGFR 遺伝子検査(血漿)として、新たに血漿検査が保険適用されることになります。これにより、それまで組織検体による遺伝子検査が実施できなかった患者さんに、低侵襲の検査を保険診療により提供できることとなりました。当社では、患者さんの治療へのアクセスがさらに改善されるよう、一日も早い保険適用へ向けて尽力してまいりました。
今回の保険適用が、患者さんの適切な治療選択にさらに貢献できることを期待します。