医師が足りない地域の 医療アクセスを改善する 「トランスネット・ぺロペパ・トレイン」

世界には、患者5,000人に対して、医師が一人しかいない地域があります。南アフリカのそんな農村地域を無料で巡回しているのが、移動型医療列車「トランスネット・ぺロペパ・トレイン」。ぺロペパ(Phelophepa)は、「健康」を意味する現地の言葉です。

ペロペパ・トレインは南アフリカを拠点とする「トランスネット・ファンデーション」が所有・運営をしており、ロシュは1994年の最初の運行以来、主要スポンサーとして支援を続けています。

1994年に3両編成でスタートしたこの取り組みは、2012年には18両編成の列車となり、運行数も2本に拡大されました。2台の列車「ぺロペパI」と「ぺロペパII」は、一年のうち36週間運行し、年間で最大70の農村地域を訪れています。提供しているのは、一般的な健康診断や歯科検診、眼科検診に、病気の治療やそのための施設。他にも、ストレスやうつ病といった心理的な問題に対処するための個人カウンセリングセッションやグループワークショップも用意しています。

また、地域の人々が栄養や衛生、歯の健康といった知識を身につけられるよう、教育のための指導者も乗車しています。さまざまな授業によって、誰もが健康に関して学びを深められるのです。さらに、糖尿病予防や高血圧、がん検診など、より専門的な医療サービスも提供しています。

ぺロペパ・トレインの幅広い活動により、遠隔地ゆえに教育が行き届いていなかったコミュニティでも、一般的な健康問題に対する認識が高まりました。そうして人々が検診を受ける機会が増えれば、結果として、適切な治療を受けられる可能性も上がります。

ぺロペパ・トレインは、人々に「健康の大切さ」を伝えることによって、健康に紐づくギフトをもたらします。健康は、誰しもの生産性を高め、成長を促すもの。そして、成長はその人やコミュニティ、ひいては地域などの繁栄にもつながっていくのです。

25年以上前に最初の列車が運行して以来、ぺロペパ・トレインは約1,400万人の人々に接し、300万人以上の患者に治療を、200万人以上に健康診断を施してきました。

ぺロペパ・トレインをきっかけとして、1万5千人以上のボランティアが基礎医療教育プログラムに参加し、300万人以上の人々がHIV/AIDSと応急処置のトレーニングを受けています。臨床実習医学生(スチューデント・ドクター)や看護師の鍛錬の場としても、また、失業・退職した何百人もの医療従事者の雇用の場としても、ぺロペパ・トレインは役立っているのです。

原文はこちら(ロシュグループサイト) 

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